移り行くあなたの朧な心に
私がそっと触れてみる
虚ろな心と裏腹に
頑なに閉ざしたあなたの心を
魔法の言葉で問いかけながら
心の小窓をそっと叩いてみる
霞ゆく過去の記憶を捨て去り
あなたが新たな指標を見いだせるよう
あなたの傍らでそっと魔法の言葉を囁きながら
あなたの感受性を揺り動かし続ける
憂いと迷いに満ちたあなたの心を
ほんの瞬間でも自由に向かって
羽ばたかせたくて
私はあなたの心の小窓を叩き続ける
私の魔法の言葉に呼応して開きかけた
あなたの心の小窓に暖かな希望の灯を燦々と照らし
あなたの朧な心の襞を紅く染めあげる
私の醸した音律を規範に希望の一声を上げるあなたへ
私が贈る最後の言葉「愛してる」
あなたはすでに自由を手に入れたことを自覚させるため
私が放つ言霊があなたの心に響き渡るその時を待って
私があなたの背中をそっと押す
もはや振り返ることなく歩みゆけ
愛しきあなたよ
貴女の感受性を揺り動かす魔法の言葉を
今私のこの口から解き放つことをお許し下さい
貴女の人生に幸多かれと願い
深き祈りを捧げ貴女を励まし続ける
私の振る舞いをお許し下さい
貴女は森羅万象のほんの欠けらを
その豊かな感受性で受け止め
貴女の己心にその真実を納めて以来
貴女の中に小さな蟠りを生んだ事を
私は感じ取ったのです
貴女自身の拠り所が変わったのではなく
貴女の生命自体が変革されたのです
生命の変革に貴女は戸惑い
一微塵も疑わなかった貴女の一生に私は触れました
貴女が如何なる苦難をも使命に変えていく術を
私が貴女に託すことをお許しになられたことで
私の中で生涯の宝として心の奥底に残り
今 尚唯一の希望の灯として燃え盛っています
もはや貴女の心は固い扉の影すら残さず取り払われ
自由への道をお開きになられたのです
貴女自身に戸惑いの心が芽生えたことは
確信を得るための瑞相にすぎません
生命の変革を実感した時の喜びを
共に分かち合うために
私は貴女に魔法の言葉をかけます
貴女は決して穢れて生まれてきたのではなく
貴女は決して生を受けた事で
罪深き懺悔の心に捉われるのではなく
純真無垢な生命を選ばれて持ち
生まれてきたことを無上の喜びとして
貴女は生きるべきではないでしょうか
貴女の生きる規範を変えることなく
無垢な生命を保ちゆくのです
種々の迷い苦しみが貴女自身を傷つけることなく
聡明に力強く生きるのです
貴女の生命に具わる仏の境涯を涌現させて生きるのです
貴女の心にある善の真心に私は触れました
私は貴女を心から信じます
心の小窓をそっと叩いてみる
静寂の中に置いてきぼりのあなたの心
心と体の不調和があなたを苦しめている
あなたの苦しみの根源は生命の奥底に沈む蟠り
あなたはあなたらしさを自覚できない愚かさを恥じている
そんなあなたの心の小窓をそっと叩き
響き渡る生命の音律を規範に生命の寛大さを推し量る
赫赫たるあなたの感受性を揺り動かすことが
私の使命であり私に出来る事
仮面の奥に押し込められたあなたらしさを気づきに導き
倒れぬ強き支えとなるべくして
私は誓願して生まれて来たのだから
いつでもあなたの傍らでそっと囁く魔法の言葉を
あなたの生命の根幹に触れさせるよう
私は心の小窓をそっと叩きながら
あなたに寄り添い共に歩むのだ
あなたが自分らしさに目覚めるその時を待ちながら
私はあなたに希望の種を蒔き続ける
あなたは今目覚めの時を迎えようとしている
そのことを誰より私が知っている
私は愛するあなたの唯一の支えなのだから
一人で迷うことなく 苦しむことなく
私の魔法の言葉で立ち上がれ