心の詩2
四季の励まし
一
蒼天の彼方に綺羅星輝き
固き祈りをそっと一念に定めるあなたよ
冬の樹々が固き蕾を孕み
春の開花を待ち焦がれるように
あなたも又譬え難き幸福を欲しては
頑なに苦しみに耐え抜いている
長い時間と現実を捉えては
哀しみ涙するあなたよ
生老病死を生ある者の定めと知り
この世の森羅万象の終始に
執着するあまり無明の闇に
心かき乱すことなかれ
あなたはあなたらしく生きる術を
生まれながらに具え持ち
磨けば磨くほどに輝く明鏡に映る
あなたの法性を信じ抜くのだ
あなたは旭日の恵みを知り
報恩感謝の祈りを絶やさない
それこそが今生人界の
諸願満足の因となっていくのだ
あなたはあなたらしく受容性豊かに
生き抜くことを切に願う
愛するあなたへ