賢志のブログ

丸野賢志詩集

あなたへの手紙-9

 重い病を患い闘うあなたにこの手紙をささげます。
病とは生あるものにとって避けては通れぬ試練なのです。
その試練を乗り越え歓喜の境涯を開いて行く為の、好機でもあります。
人として生まれ、老いて、病魔と闘い、終焉を迎える、それが生ある者の本源的な迷いであり・苦悩であり・定めでもあります。
目の前に映る光景、今いる環境は全てあなた自身が生み出す実相であり、あなた自身の変革によって移り変わります。
あなたは何故生まれてきたのでしょう。
過去・現在・未来の三世世界で観ていくと過去の自分に、あなたの誕生の機根すなわち原因となる切っ掛けがあります。
そしてあなたの持つ素晴らしい個性は、あなた自身に本来的に具わった仏性から生まれてくるものです。
あなたもまた、仏の種を持ち三世世界を流転しながら、確実に成長しているのです。
言い換えれば病とは、その成長過程における、一現象の一つであると共に、殻を打ち破り強い生命に変革していくための試練でもあります。
病とは本当に苦しいし、病によって様々な迷いが生じますよね。
この試練を乗り越える唯一の方法は、己心(己の胸の内に)に問いかけていく事です。
もし本尊を求めるならば、その本尊を信じぬき自身に問い続けるのです。
自答し続けるのです。
その答えをあなたは、既に持っているのです。
それに気づく機縁が無いだけなのです。
私がその機縁となりえるのであれば、私に問いかけて下さい。
自ずと自問の答えに辿りつけるでしょう。
私があなたを変えるきっかけとなれるように、自分自身に問い続けています。
私の求める答えはあなたが持っており、あなたが求める答えを私がもっていると、私は確信しております。
今の苦しみを乗り越え歓喜の未来を歩んでいく事を、心から願います。
「冬は必ず春となる」
                                                                                                                                                         かしこ

生命論-1

 生命とは無始無終の連続的、永遠を秘めている  
生命とは宇宙そのものを指し  
宇宙の法則そのものが生命活動の基本原理である  
宇宙を大生命に譬え三世永遠の生命の実相を  
森羅万象の中にみていくのである  
生命とは一念一念の連続的、永遠性を 本質として存在し
誰人の創造物で無いのが生命である
人としての生死は宇宙の活動の一環として
永遠に繰り広げられ
何某かの機縁によって生と成し
人として様々な縁に触れ営みと成し
弱化して死となし宇宙に帰するのである
宇宙の大生命は人の小宇宙の当体であり
機縁によって様々な実態を成し生老病死を成すが
その諸現象は宇宙の法則によって
常に初心な母体として再生を繰り返し
新たな始まりと終わりを迎える
終わりと始まりの間には実体はなく
あるのは無であり有である
有と論ずれば実体はなく
無と論ずれば有と現れる
又架空の浄土で存在すると論ずれば
此の根拠はそんざいしない
是こそが生命の妙である
人として元来具わる仏の智慧を
経王に学び体得した御本仏に問う
生死生死と法性の大地をめぐり
常にこの娑婆世界に常住して
幾万億の衆生に仏の智慧を与え
如何なる境地へと誘われるのか
終始無き生命の活動の本源を大宇宙の法則に照らし
尺度の及ばぬ此の大宇宙の輝きが機縁として
生命活動が始まると考えるならば
その輝きを発する当体も又
大宇宙の機根として具わった一側面なのであろうか
論ずれば論ずる程に生命とは妙である


次回は生命論-二で論ずる事とします

輝ける生命-2

二  
生命とは有形と云えば無形であり  
無形と云えばその実態は如実に現れる  
法性の明鏡に翳せばその姿は実相となる  
これこそが生命の妙である  
生命は磨けば磨くほどに輝きを増し  
他の生命をも輝かせる  
常に輝ける生命に触れ続け  
触発されるわが生命を  
我が己心の器を苗床に定めて  
生死生死と繰り返す三世の生命に  
無限の可能性を見出し変革しゆくのだ  
生死の悩み・苦しみをはなれ  
常楽我浄の境地を得んがために  
様々な行を試みてきた  
ゆえにわが生命は一段と輝きを増し  
わが生命境涯が六道を離れ  
さらに境涯が開けたのだ  
深き祈りと行動こそわが生命を一乗へと導く  
唯一の道なのだ