心の詩2
四季の励まし
二
崩れゆく白雪に希望の導を見た
津々と降り落ちる雪の結晶に
あなたの朧な感受性を見た
翳りなき無垢なあなたに
希望の欠片を投げかける
あなたは私の言葉を胸に
そっと仕舞い込み唇を噛み締める
あなたは穢れなき眼で見据えて
何を思うのか
元来の姿に戻りし
あなたの聡明で可憐な面立ち
降り積もる雪の結晶に
あなたの強き生命を写し燦々と輝く
結晶一粒一粒は小さく溶けて消えゆくけれど
投影されたあなたの生命は
弥増して輝きを増し続け
他の生命と同苦することで
頑強な一念へと定まってゆく
氷の城のように
他愛無き苦しみを乗り越えてゆくところに
満願の人生は訪れる
そう自分に誓い
また新たな道を歩み続けるのだ
愛するあなたへ