賢志のブログ

丸野賢志詩集

心の詩2

四季の励まし

 崩れゆく白雪に希望の導を見た
 津々と降り落ちる雪の結晶に
 あなたの朧な感受性を見た


 翳りなき無垢なあなたに
 希望の欠片を投げかける


 あなたは私の言葉を胸に
 そっと仕舞い込み唇を噛み締める


 あなたは穢れなき眼で見据えて
 何を思うのか


 元来の姿に戻りし
 あなたの聡明で可憐な面立ち


 降り積もる雪の結晶に
 あなたの強き生命を写し燦々と輝く


 結晶一粒一粒は小さく溶けて消えゆくけれど
 投影されたあなたの生命は


 弥増して輝きを増し続け
 他の生命と同苦することで


 頑強な一念へと定まってゆく
 氷の城のように


 他愛無き苦しみを乗り越えてゆくところに
 満願の人生は訪れる


 そう自分に誓い
 また新たな道を歩み続けるのだ


 愛するあなたへ

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