賢志のブログ

丸野賢志詩集

心の詩2

心の小窓を開いて-愛するあなたへ



 私があなたの虐げられた
 愛する真心をそっとすくい上げてさしあげます
 あなたは愛することに不自由なく
 これまで生きてこられました
 愛する事と愛される事は
 あなたの振る舞い方で変わります
 あなたは一切衆生の幸福を祈り
 無上の慈悲で皆平等に
 欠けることの無い愛を分かち合ってまいりました
 そのあなたの心に蟠りを生んだ原因を
 そっと取り除いて差し上げられるのであれば
 私の御霊をあなたの聡明な頭上に捧げ
 諸天を揺り動かす程の祈りを納めて参ります
 あなたの心の扉をそっと叩いて
 飛び出してくるものを拾い集めてみると
 悩み・苦しみ・迷いが根本となる感情が
 法性の明鏡を曇らせていることが分かります
 あなたが何に悩み・何に苦しみ・何に迷っておられるのか
 魔法の言葉でそっと触れて差し上げたいのです
 私一人ではあなたの虐げられ閉ざした心を
 解き放つ術を持ち合わせておりません
 私にあなたの無上の愛をお与え下さいませ
 私の未完成な愛が触発される術を
 もうあなたは御存じな筈です
 私が無上の愛に目覚める為に必要な
 生命の輝きをあなたはお持ちであります
 この宇宙の森羅万象の陰陽に魅せられ
 箍を外してしまった私の朧な感性を
 包み隠さずあなたの御城に献上し
 私の情熱で煮えたぎった生命の欠片を
 あなたの胸の内におしまい下さいませ
 私はあなたの悩みの欠片にほんの一瞬でも触れ
 あなたの涙を諸天の御座に捧げ続け
 あなたの清浄なる生命に永遠たる輝きを
 与える使命を誓願し続けました
 あなたの苦しみの欠片をほんの一瞬でも触れさせ給えと
 深き祈りを捧げ絶やしたことはありません
 私があなたの迷いの因果となっていることは
 私の不本意な生まれながらの業なのです
 あなたが三つの宿業を
 お一人で背負いになられたことが私の罪なのです
 どうか私の叩いた小窓からそっと
 芳しい愛の美酒を私の罪深き
 生命の欠片にお掛け下さいませ
 私が清浄な生命に昇華した姿を見せる事こそが
 私の唯一の贖罪なのです
 あなたを愛する私に魔法の言葉を唱えさせ給え

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