賢志のブログ

丸野賢志詩集

心の詩2

四季の励まし

 崩れゆく白雪に希望の導を見た
 津々と降り落ちる雪の結晶に
 あなたの朧な感受性を見た


 翳りなき無垢なあなたに
 希望の欠片を投げかける


 あなたは私の言葉を胸に
 そっと仕舞い込み唇を噛み締める


 あなたは穢れなき眼で見据えて
 何を思うのか


 元来の姿に戻りし
 あなたの聡明で可憐な面立ち


 降り積もる雪の結晶に
 あなたの強き生命を写し燦々と輝く


 結晶一粒一粒は小さく溶けて消えゆくけれど
 投影されたあなたの生命は


 弥増して輝きを増し続け
 他の生命と同苦することで


 頑強な一念へと定まってゆく
 氷の城のように


 他愛無き苦しみを乗り越えてゆくところに
 満願の人生は訪れる


 そう自分に誓い
 また新たな道を歩み続けるのだ


 愛するあなたへ

心の詩2

四季の励まし


 蒼天の彼方に綺羅星輝き
 固き祈りをそっと一念に定めるあなたよ


 冬の樹々が固き蕾を孕み
 春の開花を待ち焦がれるように
 あなたも又譬え難き幸福を欲しては
 頑なに苦しみに耐え抜いている


 長い時間と現実を捉えては
 哀しみ涙するあなたよ


 生老病死を生ある者の定めと知り
 この世の森羅万象の終始に
 執着するあまり無明の闇に
 心かき乱すことなかれ


 あなたはあなたらしく生きる術を
 生まれながらに具え持ち
 磨けば磨くほどに輝く明鏡に映る
 あなたの法性を信じ抜くのだ


 あなたは旭日の恵みを知り
 報恩感謝の祈りを絶やさない
 それこそが今生人界の
 諸願満足の因となっていくのだ


 あなたはあなたらしく受容性豊かに
 生き抜くことを切に願う


 愛するあなたへ

心の詩2

生命の詩

 むせび泣くあなたの哀しみに
 私はそっと手のひらを差し伸べる
 皆無に等しい哀しみの因果を辿ると
 無明という磨かぬ鏡がそこにある
 生と言い死ともいう苦しみは
 避けて通れぬ終始流転の宿命なのだ
  
 大宇宙の綺羅星もまた
 大いなる繁栄を万年齎し
 流星の如く散るのが定め
 砕け散った喜びと哀しみの欠片から
 無垢な生命が生まれるが故に
 表裏一体の陰陽は生まれながらの性と覚らん


 生ある者の性を輝く明鏡に翳してみると
 あなたの生命と私の生命は全て等しく
 凡夫の性と仏の性を脆き器に具え
 迷う時には凡夫の性として
 覚りし時には法性の生命と輝く


 深き哀しみを知るが故に
 慈悲の生命が輝き
 譬えなき喜びを知るが故に
 元初の使命を貫けるのだ


 あなたの使命を我見つけたり
 愛するあなたよ聡明な君よ
 迷うことなく開きゆけ
 愛するあなたへ