賢志のブログ

丸野賢志詩集

生命の響きー1

あなたは私に光と影を与えました
あなたは私に楽と苦を与えました
あなたは私に迷いと悟りを与えました
あなたは形有る物に影を与え
あなたは形無き物に智慧を与えました
様々な機縁によって
光と影・楽と苦・迷いと悟りという
抽象的な心を双極的にお創りになりました
己心の内から抽象的心を取りい出す方法は様ざま
心を具現化する方法も様ざま
譬えば心の中に希望という光を入れると 喜びの行動として現れ
譬えば心の中に絶望という影を入れると 喧噪な心理として現れ
譬えば心の中に二つの双極なるものを入れると 本源的な迷走の世界を彷徨い
譬えば心の中に究極の真理を入れると 悟りの境地が開き顕れる
心とは妙であり周りの機縁で様相を変え
三千世界の中で無相の境地を求める
この世の諸法実相は我が生命に連なり
様ざまなかたちで我が生命に響き渡る
我が心に木霊するあらゆる感情を
我が生命で受け止め
希望の陽へと変革していくのだ
その生まれ変わった陽で 人々の心に纏綿する
悪への執着を 断ち切り影・苦・迷いで流転する生命に
鮮烈な妙の真理を下種し往くのだ
我に一片の智慧の宝珠を真読させ給え

輝ける生命-6

生命は偉大である
生命は尊極である
生命は恒久であり妙である
生命とは軽んじて語るものではない
生命は己心に問いかけ続けることで
輝きを放ち大いなる智慧を涌現させる
地獄・仏・十種の境涯が人には
生まれながらに具わっている
一念三千世界にその答えを見出すならば
自分の観心が一念に定まるのだ
ひたぶるに我が生命に問い続ければ
必ず生命は蘇生し続ける
生命とは意図して創造するものではなく
無量無辺の大宇宙の法則の中で
三世永遠の生命と他の生命の機縁によって
蘇生し続けるのだ
生命とは無形であるとも有形であるとも
有色であるとも無色であるともいえない
一念に齎される媒体を介して
無相の生命体の妙をなすのだ
無明・法性の明鏡の双極な側面もまた
人には具わり蘇生を繰り返す
生命の因果の法則によって
地獄・仏・十種の境涯が現在に顕れる  
人の終始は星の瞬き程に思えるのは  
三世永遠を流転する生命が無明に覆われ  
諸法実相を受け止められぬ凡夫の  
迷える己心に善の機根を見出せないだけなのだ  
人の迷い・悩みの世界にこそ  
仏は常住し我が己心に諸法を説き続けているのだ  
変革し得る偉大なる生命に  
永遠の幸福を

輝ける生命-3

輝ける生命とならしめる  
唯一の方法は磨いていく事にある  
如何にして磨いていくのか  
生死の大海を流転する曇った生命を  
如何にして明鏡へと輝かせて行けるのか  
我が己心の内に具わる仏性を信じぬき  
只管に祈り善意の規範に照らし合わせて  
行動し往くのだ  
発心した生命の善知識となり  
常に守り導き慈悲の心で育ててこそ  
未来の宝はさらに輝きを放つ  
行く末を担う者たちよ  
健やかにそして聡明に  
己心の内に価値創造し往く
その道を威風堂々と勝ち進め