賢志のブログ

丸野賢志詩集

「あなたへの手紙」-2

「桜・梅・桃・李」の生き方を互いに尊重する姿勢こそが平和で、安穏な生活を送る要諦となってくると思います。一家庭単位から世界規模にスケールアップしても同じ道理だとおもいます。桜は桜、梅は梅、桃は桃、李は李(すもも)それぞれは、種類、形、咲く時期、寿命、香等の特性は違います。しかしそれぞれに、他にはない魅力があり、それぞれ楽しみ方も違います。人もまたその個性はさまざまですが、自分のおかれた環境の中で、他人と自分を比較せず、自分らしい生き方が出来れば素晴らしいし、更に相手の素晴らしい魅力を尊重し、褒め称える心が加われば争いの火種が起こってこないと思います。そして互いにたがいの良い面を引き出していく事でより強い信頼関係が生まれてくると確信してます。昨今では「俺が俺が」と自己中心的な生き方をする中でさまざまな傷ましい事件が多発しています。「桜梅桃李」の生き方とは、決してそのような自己中心的な考え方では、実現して行かないと思います。人を愛することは、「桜梅桃李」の生き方を貫いた延長で芽生える感情だと思います。人を愛する素晴らしさを知っている人は決して自分を傷つけたりしませんし、相手に対しても、又然りです。自分には自分しかない魅力を誰しも持っています。芥川龍之介氏の「羅生門」に出てくる悪人にも、蜘蛛を殺生しない優しさが具わっているように、我々一人一人にも、素晴らしい種が具わっており、「桜梅桃李」の生き方をしていく事で、見事に花は咲き輝いていけると信じます。「自分らしく生きる」ことについて私と考えていきませんか。

「あなたへの手紙」  

 愛されることに不安を抱えているあなたに、この手紙を届けます。 人から愛されえるためには、先ず愛する事から始めなければいけません。人を愛するためには、まず一人の人から心を開き、その人の長所を見出していく事が大切です。「桜梅桃李」の生き方を相手の胸の内に見出してあげるのです。その人本来の個性を尊重し、礼拝し、愛してあげる事が最も重要だと思います。 真心を持ち真摯に向き合えば、必ずその人の魅力が見えてきます。その魅力を引き出してあげられるかは、あなた次第です。 相手はそのあなたの姿勢に心打たれることは、間違いありません。 自分から主体的に動くのです。 相手の心を磨く作業こそが、自分を磨く方法なのです。 決して臆してはいけません。 決して挫けてはいけません。 強くなるのです。 一人の人を慈しみ、抱きとめるのです。 それがあなたらしく生きる道なのです。 あなたなら出来ます!! 無明の闇に呑まれそうな時は、私を支えにたち上がってください。 私はあなたの希望の光りと成れるように、更なる精進を致します。 最愛なる友へ!!

人との関わり

 人に対して、素直に胸襟を開いて他人を受け入れる事は難しい世の中です。 適度な距離感も考えなければ、ならない悲しい世の中ともいえます。 人を真に愛することは、相手の欠点を許容出来る寛容性が必要になります。 時には傷つく事もあります。 悩む事もあります。 哀しむ事もあります。 しかし人を愛することは、その人の欠点を長所に変えていく慈悲の心があってこそ、真の愛をその手に掴む事が出来るのではないでしょうか。 相手の欠点を砂に、愛を水に譬えると、砂と言う個体は非常に軽く、風が吹けば周りに飛散し、環境にも、身体にも様々な悪影響を及ぼします。 そこに水を注いでみると、どうでしょう。 渇いた砂は、水気を吸い込み固く締まった固体へと変化します。 そして固く締まった砂は、様々なかたちに変化する事で、有効的な価値が生まれます。 このように欠点とは、例えば愛情、物質的欲求、発育環境、コミュニケーション等の欠落した状態又は悪い土壌に種子を蒔いた事によって現れてくる粗悪な個性です。 良い土壌と水を与え、その種子に適した環境で育てると、立派な大輪として開花させる事が出来ます。