賢志のブログ

丸野賢志詩集

心の詩2

心の小窓を開いて―愛するあなたへ

 頑なな貴女の心の小窓をそっと叩く
 赫々と昇る太陽の温もりを
 貴女に届けたくて
 蒼穹を飛び回る鳥たちの囀りを
 貴女に届けたくて
 試練の冬を乗り越え
 生き生きと芽吹く生命の息吹を
 貴女に届けたくて
 今日も貴女の心の小窓をそっと叩く
 そっと愛の言葉を囁き唱え
 無表情な仮面を貴女は脱ぎ去り
 微笑を浮かべて
 自由の園に降り立つことを夢見て
 愛の賛歌を捧げ続ける
 それが私の愛のかたち
 貴女に届けこの愛の詩

心の詩2

輝ける生命

 生命は偉大である
 生命は尊極である
 生命は恒久であり妙である
 生命とは軽んじて語るものではない
 生命は己心に問いかけ続けることで
 輝きを放ち大いなる智慧を涌現させる
 地獄・仏・十種の境涯が人には
 生まれながらに具わっている
 一念三千世界にその答えを見出すならば
 自分の観心が一念に定まるのだ
 ひたぶるに我が生命に問い続ければ
 必ず生命は蘇生し続ける
 生命とは意図して創造するものではなく
 無量無辺の大宇宙の法則の中で
 三世永遠の生命と他の生命の機縁によって
 蘇生し続けるのだ
 生命とは無形であるとも有形であるとも
 有色であるとも無色であるともいえない
 一念に齎される媒体を介して
 無相の生命体の妙をなすのだ
 無明・法性の明鏡の双極な側面もまた
 人には具わり蘇生を繰り返す
 生命の因果の法則によって
 地獄・仏・十種の境涯が現在に顕れる
 人の終始は星の瞬き程に思えるのは
 三世永遠を流転する生命が無明に覆われ
 諸法実相を受け止められぬ凡夫の
 迷える己心に善の機根を見出せないだけなのだ
 人の迷い・悩みの世界にこそ
 仏は常住し我が己心に諸法を説き続けているのだ
 変革し得る偉大なる生命に
 永遠の幸福を

心の詩2

輝ける生命

 我が生命の終始を見定め
 汝 我が生命をお創りになった始まりとしよう
 汝 我が生命の器を形あるものにお創りになった終わりとしよう
 汝に問う 如何なる機縁で此の無量無辺の大宇宙と無常なる器に
 永遠なる生命を押し込め給うのか
 汝に問う 我が生命の輝きを星の数だけ拾い集め
 この器を満たし続け給うのか
 汝に問う この器に何故諸法実相の欠片を意として投げ入れ
 虚ろにも無量にもし続け給うのか
 汝に問う 我が生命を仏国土に凡夫として召し遣わせ
 無明の苦しみを我が法身の御霊に与え給いて
 無間の地獄と無上の浄土を等しくこの器に乗せ給うのか
 須らく生命の妙を解かせ給え
 我が己心の内に押し込められた輝きを
 星の瞬き程に解き放ちて
 全生命の糧とならしめ給え
 我が祈りは十方・諸天を揺り動かすもの成り