賢志のブログ

丸野賢志詩集

心どこかに-6日目  

  今宵も、夢見悪くうなされて目が覚めました
キャンドルに火を灯し、そっと汗を拭います
心静かに経を読み、灯りを頼りに急須を探します
心静まり灯りに視線を投じると
ゆらりゆらりと風に揺れる炎が床に影を落としています
こんな時間を暫しゆるりと過ごした後に
書斎の明かりを付けに立ち上がります
書きかけの原稿に目を通し
おもむろに書斎の座椅子に腰をおろし
吸いかけの湿気た煙草に火を付けまて
書きかけの原稿紙にペンを走らせます
 花謳う
       こころしずかに  
           詩をよみ
                風に舞い散る  
                 儚き生命(いのち)よ
来る日も来る日も、風に耐え忍びながら
健気にたなびく秋桜も散る時を知り
色あせていく姿にこの世の無常を感じます
走らぬペンをそっと止め
深い祈りを捧げます
世界平和と一切衆生の幸福のために                  
                                                          合掌

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