賢志のブログ

丸野賢志詩集

あなたへの手紙―8

 人への不信、対人関係への不安を抱えるあなたにこの手紙を送ります。
人にはそれぞれ、比較出来ない個性が具わっています。
言い方を変えれば一つの事物を捉えるときに、様々な尺で推し量り、物事の規範に照らして識別します。
物事の規範とは人それぞれに違いがあります。
例えて云うならば、曇った鏡も光に照らす角度を変えると明鏡となります。
悩みや不安も又、客観的視点に角度を変えてみると、そのものの本性、本源が見えてきます。
又対人に置き換えてみると、人には善・悪では推し量れない様々な側面があります。
それを総じて個性と呼ぶならば、その人の個性は自分の視点、振る舞いによってさまざまなかたちに変化します。
即ち自分が変わればその人との関係も、今いる環境も変わってきます。
だとするならば、自分が真に心地良い関係、環境にしていくには、自分がどう変わっていくべきか。
例えば自分は、あの人に「愛されていない」のではないだろうか、そう思う事があった時に、自分はあの人を「愛している」かどうか自分に問いただしてみては如何でしょうか。
求める人から与える人に自分を転換していけば、自ずと自分の価値が分かってくるように思えます。
自分の中で価値創造しながら、自身を磨いていく作業がここで必要になります。
では、どのように磨いていくのでしょうか。
自分の誠実な側面を規範に、自問し様々な問題に対し常に前向きに、卑下することなく一つ一つ地道に答えを出して行かれては如何でしょう。
一つ一つ自分の規範に照らし合わせる作業は、様々な問題を整理・整頓していく上で、早道であり、確実な方法で、単純明快な解決法です。
物事を難しく考えすぎず、時には楽観主義である事も大切です。
最後に、人に不満が出た時は、私と共に自問してみましょう。
答えはあなたが握っているものなので、私には答えを出して差し上げる事は出来ませんが、私の意見が起爆剤となる事を祈ります。
                                                                                                                                                        かしこ

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