賢志のブログ

丸野賢志詩集

心どこかに-16

 今宵も夜が更けて参りました
今宵は、フランク・シナトラのサウンドに聴き耳を立てながら
若かれし頃の夢に、浸って参りたいと思います  
    当時在日中国人に対する差別は、人権問題に迄発展しておりました 各地で、指紋押捺拒否による不当逮捕がその一例です 中国では指紋を採取することは、犯罪者と区別するという考え方があり 人権を侵害するものであるという主張がありました 確かにユダヤ系移民は衣服に星マークを付ける事を義務付けられていた という差別化と本質的には変わらないと、マスターK氏の意見に賛同致しました その当時、外国人登録証の発行の際、指紋押捺が義務化されており 帰化した外国人が、日本に在住する上で避けては通れぬ手続きでした しかしその後その問題は人権運動迄発展していきますが、平成5年に 正式に指紋押捺廃止となりますが、当事者である在日中国人、在日韓国人 在日朝鮮人の反日感情は、日常的に感じる事が出来た時代です そんな中、日系2世以降の在日外国人の人権を守る会が俄かに発足されるなか 私の身の回りでも、夜を徹して人権を守る会の座談会が開催されていました そんな中人権問題を題材に史劇を開催する方向で意見交換が行われ 私もその一翼を担う事をお約束したのです その決断に迷いはありませんでした これまで障害者、在日外国人、宗教間紛争等のテーマを重く見ていた 私にとって断る理由は見当たらなかったのです 「純ちゃん!脚本書いてよ」とのマスターK氏の一言に 二つ返事で私が書きますと、約束し脚本、詩を書き始めたのです 此のことが切っ掛けとなり、私の被差別思想の根絶を 私の使命と自覚した切っ掛けとなったのです 万人平等の精神を主張する私に感銘を受けた、舞台監督T夫妻から 大激励と連日の御もてなしを受けながら着々と進められた舞台は その後、近隣地域に住む在日外国人の間で話題となり 舞台は大盛況の内に幕を閉じたのです この時に得た思想観は後々、私の宗教観・人生観に大きく影響されていくのです  
 マッチ擦る
   束の間海に霧深し  
    身すつるほどの    
     祖国はありや          
             -寺山修司氏作-
此の詩がその当時心に、焼き付いた詩の一つです
おしまい
世界平和と一切衆生の幸福のために
南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経
合掌

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