賢志のブログ

丸野賢志詩集

アンネの日記-7

「アンネの日記」-1942年7月8日水曜日~11日土曜日「隠れ家へ」
  この頃になると、黄色い星マーク(ユダヤ人・ユダヤ系移民に付けられた布製のバッジ)をつけられ、ユダヤ系の人々への人種差別が大々的に行われていました。そしていよいよ姉マルゴットに送られてきた呼び出し状がきっかけとなり、予てよりの隠れ家生活計画を前倒しにすることを余儀なくされます。呼び出し状に応じると云う事は、強制収容所に送致される脅威があったからです。慌ただしく荷造りを済まし、翌早朝に母と姉マルゴットを皮切りにフランク一家の引っ越しが始まります。そんな中にあってアンネは冷静に、隠れ家(父の会社:プリンセンプラハート)の生活スペースや部屋の様子について詳細に綴っています。未だこの時は隠棲の過酷さや、不自由、不安、恐怖等について想像もつかなかったことでしょう。会社の知人ミープさんの計らいで、何とか無事隠れ家へと到着しいよいよ隠れ家生活がスタートする事となります。
「アンネの日記」-1942年8月14日 金曜日「ファン・ダーン一家」につづく

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